最近話題のm2mとは?ひと昔前に流行ったP2Pと関係はあるの?セキュリティは大丈夫?

m2mとはMachine to Machineの略、マシーン・ツー・マシーンと発音します。
英語で、特にコンピュータ関連の略語はtoを2と記載することが多くありますが、これもそうですね。
マシーン・ツー・マシーンというくらいですので機械と機械を接続するように読み取れますが、その通りです。
人間が介在しない、機械同士の通信やコミュニケーションや、そのコミュニケーションの結果何等かの動作をするシステムのことを言います。

m2mはしばしば無線通信を主とするものと説明されています。
これはGSMや3G、LTEといった無線通信を用いていたことに由来します。
しかしm2mは文字通り「機械と機械の通信」のことですので、通信手段については問いません。
無線であっても有線であっても、機械と機械が通信しているのであればm2mと言えます。
又、NTTのフレッツ回線などを使ってのインターネット接続とも限っていません。
同軸ケーブルを使ってのローカル接続でも、機械と機械が通信しているのであればm2mと言えます。

m2mを導入する目的や規模によりますが、新たにケーブルを敷設するよりも無線で通信を行った方がコストが安く済むことから、無線が使われることが多くあります。
無線機器を後付けすることで、新たな機械をネットワークに組み込むことが容易なのもm2mの特徴です。

m2mは何等かのセンサーで入力したものを処理して出力する、といった用途に使われることが多くあります。
具体的な例を挙げると、照度センサーが光量を感知して照明を操作するといったことなどに使われています。

何年か前から、自動販売機は中の缶の残量を飲料販売店や営業所に送っているのをご存知ですか?
自動販売機から、残りが少ないという連絡を受けた営業所は缶の補充に向かうのですが、これもm2mを使った運用です。
町中の自動販売機に通信ケーブルを這わせるのは大変ですが、無線はそれほどコストがかかりません。
これくらいの規模になるとocnのVPNを使用するなどでセキュリティにも注意しています。